※加筆修正しました(2024/10/27)
今日は、先に紹介したケース1「学びたい分野が決まっていて、偏差値50以上を目指したい」を例に取って深堀りしつつ、目標設定をするための準備を引き続き整えていこうと思います!
ケース1は、2つポイントがあります。
ポイント(1)学びたい分野が決まっているということは、すでに文理を選択した後で、一部教科は学習の継続が不要になる可能性があります。
ポイント(2)国立私立を問わない、すなわち国立でなくても構わないことから、AO入試、私立の一般入試も選択肢に入れることができます。
ポイント(1)から言えることとしては、少なくとも学習する教科を減らせる可能性があります。共通テストを必ずしも受ける必要がないです。私立の一般入試は特に、受験に必要な教科数が国立よりも減る傾向にあります。偏差値50〜52.5付近の各大学・専攻を見ていくと、多くは3教科、下手すると英語のみで受験可能な受験方法があります。長男が受けたのは経営学部偏差値52.5で、最終的には英語・国語(現代文のみ)、世界史という組み合わせの受験で、何とか合格しました。
しかしここで注意してほしいのが、学習する教科をあまり早いうちに減らさないことです。たとえば長男の例ですと、理系を専攻していた。高3の一学期までずっと、数学・物理(化学はとうに捨てていた)を勉強し続け、数学は一度だけ偏差値50を超えたことがあったのですが、いずれも45とれたらラッキーくらいでした。ずっと態度を決めきれなかった長男は、国立は不可能にもかかわらず、英語・数学・物理に完全に絞らず、国語も世界史も、学習を継続したままだったんです(といっても良い成績とはとても言えないですけど)。そんな長男だったが、高3の二学期に入ったある日、「経済・経営を受けたい」といい出しました。古文・漢文が致命的に悪かったため国語が使えないと勘違いしていたのですが、古文漢文を使わず受験できる私立文系の学校が家の近くに複数あることがわかり、結果、英語・国語(現代文)・世界史の組み合わせで挑むことになりました。
私立理系を受けるつもりだった高1までに、もし早々に国語・世界史を切ってしまっていたら、少なくとも現役で偏差値50の大学に合格することはできなかった。最初から文系を選んでおくべきだったという反省はあったものの、とにかく一番の得意教科だった現代文が救いとなった。これは極端な例ではあるが、例えば理系であれば物理・化学の2つを学習している生徒が多いと思うが、国立を諦めるからといって、成績がどっちもどっちな2つをなんの根拠もなしにいきなり高2のはじめにどちらかに絞るのは危ない可能性がある。減らすときは十分検討の上減らす。
ポイント(2)からの助言としては、もし今読んでいる方がまだ高1で、学校の成績が挽回可能だったら、是非目標設定④の記事の通りAO入試をマイルストーンに追加していくほうがいいですよ!実際AO入試を受けるかどうかは直ぐに決める必要はなくて、最低でも最終的に先生から推薦可能なAO入試の受験先リストをもらうまでは、考慮に入れ続けるほうが精神面を健全に保つ意味でもとても良いです。
では、マイルストーンをどうやって決めていくのか、検討がつかない人もいると思います。塾に行き続けたら、学校の授業を今よりもう少し聞いて宿題もやったらいつかうまくいくのかな、と思っているだけでは、ゴールに向けたマイルストーン設定すら終わらないと思います。もし今、ゴールに向けたマイルストーンがまだ決まっていないなら、早く決めてしまいたいというはやる気持ちを抑えて、「自己分析」を進めていきましょう!それが進むと、マイルストーンと合格までの日程が決められるようになり、あなたなりの勉強の最適化が進められるようになります!すると学校や塾の勉強が生きてきます。
次回の記事からは自己分析を進めていきます。もちろんそれは、現在の偏差値だけの話ではないですよ!