※加筆修正しました(2024/10/27)
前回お話した、受験に向けた目標・マイルストーンを設定ですが、その前に自己分析が必須になります。これは受験に限らず「現状把握」とよく言います。事件が起きると現場検証しますよね?そんな感じです!
最近の模試の偏差値、学校の定期テスト点数、学校の評定といったものだけでだと思っていませんか?それだけではなくて、皆さんがどれだけ皆さん自身のことを理解しているかです!ざっと思いつくだけでも、これだけは最低考えていくと良いですよ:
自己分析
- 得意科目、好きな科目
- 好きなこと(将来やりたいこと、今楽しいと思うこと)
- 集中できること
- 高校卒業後の行き先で、これだけは絶対避けたいと思うこと
- 家庭における金銭的制約
- 時間的制約 (入試までの日数、各曜日毎に勉強に充てられる時間)
まず最初に、得意科目・不得意科目、好きな科目・嫌いな科目について考えてみましょう。他に挙げた自己分析がすぐに進まなくても、偏差値50を目指す人にとっては、学力向上に対する即効性がある場合がありますよ!
例えば、各科目に対する、得意不得意、好き嫌い、をスコア化して並べてみよう。
例 筆者の長男 高3時
筆者の長男は、理系なのに数学や理科の点数が伸びず、成績がまだマシだったのは現代文、英語の長文・リスニング、先生が多く世話してくださった物理・世界史、が何とかスコアを取れる教科でした。話を聞くと、致命的に古文・漢文が嫌いで、数学のそれとは比べ物にならないというのが、高3になってわかったという始末でした。親には何でも話さないですよね!
長男が何とか偏差値52.5の大学に入ることができたのは、古文・漢文を最終的に捨てて、現代文、英語、世界史に集中したというのが大きいです。古文・漢文が致命的に嫌いでどうしようもできない状態にあると本人が周囲に言えなかったのは悔やまれます。成績が悪いという状態は、周囲から見ると、勉強していないからできない、という単純な構造で評価してしまうからです。しかし本人がどうしてもやりたくないというループに入ると、勉強をすること全体が苦痛になってしまいます。
まだ高1,2であれば、一旦「好きな教科」に多めに時間をかけてみませんか?長男であれば現代文・英語の長文を早めにやればよかったんだろうなと思います。これらをたくさんやって、気持ちを上げていきましょう!その中でも特に好きな問題が並んだ問題集が特にオススメです。1,2冊買ってきて、もしくは家にあるなら更に良いが、最後まで解き切る。復習は必ずやる。普段問題をたくさん解いてこなかった人は、厚い問題集、難易度の高い問題集には手を付けないほうがいいですよ!筆者も周りもそれで失敗してきました。なるべく薄く、達成感が得られるものを選びましょう!
すると、やらないといけないことを考えすぎて頭がいっぱいいっぱいになっているのが、少し解かれて楽になってきます。きっと数カ月後に点数に表れてきます。
ところで、偏差値60レベルの学生の例ですが、これも少し参考になると思うので書いておきます。私立文系で勝負するとき、国語・英語・社会は勉強してもなかなか周りとの差がつかなくなってきます。もし浪人中で余裕があるなら、あえて数学・理科を勉強して、一気に必要な教科全体の偏差値を上げていくという手があります。実際それで知り合いは関関同立の合格を勝ち取っています。ただ、そもそも数学・理科を勉強するというモチベーションがないと選択できない方法ですので、自分の気持ちと相談しながらになります。