ところで今これを読んでくれているのが大学受験を控える高校生や浪人生だったら、皆さんにとって、日々の生活の中でこれだったら集中できる、というものがありますか?やっぱりゲームでしょうか。音楽を聴くことでしょうか。
ゲームも音楽を聴くのも良いのですが、もう少し深く掘り下げてみませんか。例えば、「社会は得意というわけではないけれど、歴史番組は家族に比べて集中してみていると思う。」とか、「偏差値の割に、人にどうやって説明すれば良いのか考えるのが好きで、わかりやすいと言ってもらえると嬉しい」とか。
社会が今得意じゃなくても、国語の点数を上げるよりは、歴史が好きなあなたは日本史か世界史のほうがずっと楽に点数を上げられるかもしれません。いきなり文学部を選ぶというのはちょっと短絡的かもしれないですが、好きな科目に社会を仲間入りさせられればあなたにとってプラスになります。
また、説明が得意であれば、言葉が必要になる仕事につながる学科を選ぶのも良いと思います。例えば営業を目指すなら、経済・経営などが選択肢に上がってきます。営業というと皆さん、ドラえもんに出てくる百科事典の訪問販売を思い出すかもしれませんが、それは一部の形態です。よくある営業は、企業対企業(BtoB)です。顧客である企業に製品の説明(売り込み含む)、見積もり、日程の相談などを行います。近頃は最初の顔合わせの後は、Teamsなどでネットで会議を行うことが多くなっています。設計などが用意したものを、どれだけうまく企業に売り込んで、販売実績だけではなく、マージン(儲け)を得るかという仕事です。
成績にすぐに繋がらなかったとしても、大学受験が終わって40年近くにもおよぶ仕事をする時間が待っています。あなたが集中してできることが何か、なるべく広い範囲で考えてみましょう。本当にやってみたいこと、勉強しやすい教科が見つかるかもしれません。