※加筆修正しました(2024/10/27)
受験に向けた勉強を効率よくすすめるには、目的と目標を設定し、適切な方策をもって日々過ごす必要があります。
大手の塾に長男が通っていた際も、当然それっぽいありがたいお話を塾長が説明していましたが、偏差値50に満たないどころかかけ離れている長男は、そんな有り難い大事な話をされているときにもボーっとして、なんとなく先生が言われるがまま目標を設定してしまっていました。
目的がはっきりしないまま、雑に目標を決めてしまうと、後で困ることになります。
残念なケース① いい大学に行きたい。だからMARCH(もしくは関関同立)を目指す。卒業後どうするかは考えていない。現在高校1年の10月、偏差値40。学校の授業はよく寝てしまう。宿題は怒られたら再提出する。家での勉強はテスト前に少し。塾は週2、英語と数学。多分文系を選ぶ。
残念なケース② 志望校は特に決めていない。クラスのやつらと比べられるのが嫌で、志望校を決めろと言われるのが憂鬱。将来やりたい職業はまだ決まっていない。けど偏差値50の大学には現役で入りたい。浪人はしないつもり。現在高校2年の4月。偏差値40未満。塾は週3、英語、数学。なんとなくで理系に居る。
こういうのは珍しいケースではないですよ。先に示した「成績が良い人」だったらこれら残念なケースは結果が変わってくるわけですけど。
ケース①と同じ目的をもつ成績が良い人 いい大学に行きたい。だからMARCH(もしくは関関同立)を目指す。卒業後どうするかは考えていない。現在高校1年の10月、偏差値55。学校の授業で寝ることはない。宿題は出す。AO入試で入れたらいいけど、もう少し頑張らないと難しいと思う。一般受験が必要になったときのことを考えて塾に行っている。塾は週3、英語、国語(現代文を今は多めに)、日本史を習っている。文系を選ぶ予定。
ケース②と同じ目的をもつ成績が良い人 志望校は特に決めていない。クラスのやつらと比べられるのは特に嫌というほどでもないけど、志望校が決まっていないので決めろと言われるのが憂鬱。将来やりたい職業はまだ決まっていない。けど偏差値50の大学には現役で入りたい。浪人はしないつもり。現在高校2年の4月。偏差値50そこそこ。塾は週3、英語、数学。数学や物理が好きなので偏差値50台後半がとれるけど、あまり得意じゃない他教科が足を引っ張るから偏差値50そこそこになってしまう。
成績が良い人の条件が整ってくると、目的・目標が整っていなくておもそこそこの成績になります。今偏差値50が無い人たちが、そういう人たちが決めていないからといって、真似をしてはいけません。なぜなら普段の物事に対する取り組み方が自然と違ってくるため、どんどん引き離されていくだけですね。受験勉強は、やるやつはどんどんやるので、成績が良い人と悪い人の差は、最終的に高校1年時のそれとはかけ離れていくものだということにも注意したいですね。
もしその残念なケースのまま時間が経っていったら、、、例えば「できやしない目標のために、バカみたいに5教科全部勉強しようとして玉砕、偏差値45くらいのまま現役を終了、わざわざ一浪して某予備校に莫大な資金を投入したあげく、偏差値50そこそこの私立に入学。高2くらいから対策しておけば同じ大学・専攻に現役で入れたかもしれない。」というような結果が待っています。
では次に、偏差値50を目指すための、目的の例を考えていきます。